紙おむつが吸い込んだおしっこはどこへいっちゃったの?

なんでだろう?ブログ

このブログでは、身の回りのちょっとした疑問をできるだけ簡単に、科学を交えて解説していきます。

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  • 子どもの「なんで?なんで?」攻撃に対するパパ・ママの防御力が上がる♪
  • 親子でコミュニケーションをとる話題作りになる♪

 

紙おむつが吸い込んだおしっこはどこへ行っちゃったの?

こんにちは。
10月も後半に入って、急に寒くなりました。
今年の夏こそトイトレするぞ!
と思っていたのに、完全にタイミングを逃してしまった感じの娘(2歳8ヶ月)。
まだまだ紙おむつ愛用者です!!

さて、あんなに薄っぺらい紙おむつ。
おしっこを吸い込んで、漏れてこない
今となっては当たり前のように使用していますが、なんだかマジックのよう!

たんぬ
たんぬ

ここにタネもシカケもない、紙おむつがあります!

さて、ここに水をた~っぷりかけると・・・

あら不思議!!どこも濡れていません!!

お水はどこへ行ったのでしょうか?

おむつは3層構造

おむつはあんなに薄いですが、それぞれ違った役割をもつ3層構造になっています。
(もっと細かく分けるともっとたくさん重なっていますが、ここは大きな役割で3層とします)

おしりに触れる方から、1枚目はさらさら表面シートです。肌を守る役割をします。

2枚目は吸水材です。これがおむつが漏れない秘密です!!
おしっこを大量に受け止めておける素材で、高吸水性ポリマーといいます。
これについて後で詳しく説明します。

3枚目は防水材です。おむつの外側が濡れないように、でも湿気は逃がすように、工夫されています。

高吸水性ポリマー(SAP)

おむつの真ん中に入っている、超重要な「高吸水性ポリマー(以下、SAP)」
SAPは、小さな粒の形をしていますが、実は目に見えない小さい網目状になっていて、ぎゅっと丸まっている状態です。
乾いたSAPはさらさらした粉のようです。

そこに水がかかると網目の隙間に水が入り込み、どんどん膨らんでいきます。
そしてなんとSAP自身の重さの100倍の重さの水を吸収することができるのです。

水を吸収したSAPは、ゲル状(ぷるぷるなゼリー状)になって固まるので、漏れにくいことも特徴の一つです。

砂漠とSAP

地球の環境問題については、色々耳にしますが、その中でおむつと関わる気になる話題をみつけました。

上で説明した通り、SAPは水をたくさん吸収して、保持する(ずっと網目に抱え込んでおく)ことができます。

このことを、砂漠の緑地化に役立てようという研究が進んでいるそうです。

SAPは1gで水1リットルを吸収します。これを砂に混ぜれば、砂が水分を保持する力が高まり、木を植えることができ、砂漠をすこしづつ緑地に変えられるかもしれないという研究です。
また、SAPが吸収した水は、簡単には蒸発しないので、砂漠の乾燥にも耐えられます。

今のSAPは石油から出来ていますが、植物から作ろうという研究や、自然環境の中で分解して地球に還っていく機能(生分解性機能)を追加する研究もされているそうです。

たんぬ
たんぬ

未来の地球のために、SAPはこれからどんどん活躍しそうだね!

期待!!

いかがでしたか?
大人達にとっては当たり前となってしまった身の回りの現象も、「なんで?」「どうして?」と、子ども達は興味津々。
このブログが親子のコミュニケーションツールになると嬉しいです。

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